令和6年第1回定例市会2月議会－かじ幸夫議員・意見表明

2024年03月14日更新

令和6年3月12日の予算特別委員会において、かじ幸夫議員（西区）が意見表明に立ちました。

こうべ未来市会議員団は、令和６年度当初予算案並びに関連議案合計53議案について、要望12件を付して原案のとおり承認いたします。

また、「予算第１号議案　令和６年度神戸市一般会計予算」等の編成替えを求める動議は、原案を承認するため反対いたします。

◆承認理由

令和５年度は、市民生活がコロナ禍以前に戻る一方、円安の継続や物価の高騰により、市民生活にも様々な影響が出ました。そのような中、令和６年度当初予算案は、一般会計で前年度比263億円増の9,057億円、市税収入では3,133億円となり、賃金の上昇や企業業績の回復など明るい兆しもあります。

しかし、少子・超高齢化に伴う人口減少の傾向が顕著であり、神戸市としてその減少幅をできる限り抑制するとともに、人口減少時代にふさわしいまちづくりを進めていくことが重要です。加えて、地域社会の希薄化、長引く物価高騰など社会課題に対して、地域のつながりを実感する取り組みや市民生活の安定に資する取り組みなど、神戸市民が暮らしやすさを実感し、神戸のまちが元気になっていく施策を進めることが求められています。

令和６年度当初予算案は、これまで会派として求めてきた、ナイトタイムエコノミーの充実、また若者の地元定着を促進させることや、若年・子育て世帯の定着に向けた施策をさらに充実させていること、またSDGs推進体制の強化や新しい国際都市神戸を創る取り組み、さらに小中学校への校内サポートルームの整備と不登校支援員の配置、スクール・サポート・スタッフの全校配置など、人への投資となる予算を計上された点を評価いたします。

震災30年を迎える神戸のまちが、今後も市民の満足度が高いまち、次世代に引き継ぐ持続可能なまちとなることを期待し、令和６年度当初予算案並びに関連議案を承認いたします。

◆要望事項

１．地域福祉センターの新たな役割を示す基本方針については、幅広い世代や団体の利用促進に努められたい。

２．神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会については、万全の準備をもって安全に開催されたい。

　　また、大会を応援する飲食店等を募り、経済波及効果が期待できる仕組みを構築されたい。

３．垂水区における、産科・小児科救急を含む急性期医療を担う中核的医療機関については、早期の開設に向けて、優先交渉権者の指導に努められたい。

４．神戸ルミナリエについては、今回の課題を踏まえ、三宮近隣の飲食店等へ経済効果が波及する仕組みを改善されたい。

５．六甲アイランド公園、シティヒルやリバーモールの再整備を通じ、島外から人が訪れるよう、さらなる活性化に取り組まれたい。

６．今後公園設備の改修の際には、インクルーシブ公園を増やされたい。

７．高経年マンションの安全対策において、外観調査・対策などを強化されたい。

８．世界から選ばれる港であり続けるため、カーボンニュートラルポート形成に向けた取り組みを推進されたい。

９．救急車の適正利用のため「＃７１１９」「おくる電」のさらなる普及促進に努められたい。