2022年10月14日更新
令和4年10月13日決算特別委員会において、伊藤めぐみ議員(北区)が意見表明に立ちました。
立憲民主党神戸市会議員団は、令和3年度各会計決算及び、関連議案を下記の要望を付して認定、承認いたします。
〈理由〉
令和3年度神戸市各会計決算においては、コロナ禍からの景気回復により実質収支10億円超の黒字を確保しました。
そのような中、コロナ禍による乗車人員減により、自動車事業会計では資金不足比率19.6%となり、引き続き厳しい経営状況に置かれています。市営交通存続に向けては、原油価格・物価高騰もあり、新たな財政措置を講じるよう国へ求めていくことが重要です。
また、水道事業会計については、令和2年度からの水道事業緊急経営改革の中で、財源対策として組織再編に伴う土地・建物等資産の売却・貸付方針が示されていましたが、全く手を付けられていません。建物は引き続き利用するとされ、様々な業務見直しにあたっては、事業運営の根幹に関わる業務であっても、職員の意見・提案に耳を傾けることなく一方的に見直しを進め、職員の削減と人件費の削減に狂奔しています。結果として、職員のモチベーションは下がり、水道局の事業運営に嫌気がさして退職した職員もいると仄聞しています。
今後は真摯に職員の意見・提案に耳を傾け、水道局職員が一体となって、平時・緊急時を問わず市民に対して給水責任を果たす体制を確立し、事業運営にあたることを強く求めておきます。
最後に、われわれの悲願の実現となった神戸空港国際化により、真に神戸が世界に開かれたまちとなるよう求めます。引き続き、企業誘致、市内経済の活性化、人口増施策に、総力挙げて取り組むと共に、『人への投資』を着実に行い、安心して住み続けられる神戸をめざして取り組まれることを期待し、要望事項17件を付して、令和3年度各会計決算を認定し、関連議案を承認いたします。
◆要望事項
.戸空港の国際化に向けて、交通アクセスの拡充と、ターミナル機能を強化されたい。
2.「神戸市電」に係る車両や図書類について『神戸歴史遺産』として認定されたい。
3.女性の多様な働き方や就労を支援するため、保育機能を持つコワーキングスペースを各区に開設されたい。
4.事業の民間委託に際しては、経済性に偏ることなく、市内経済及び市内企業の育成という観点を踏まえ、適切な価格での委託となるよう留意されたい。
5.市職員自身のキャリアアップに挑戦する風土の醸成を図り、庁内公募制度の活用促進に取り組まれたい。
6.新・神戸文化ホールに子どもたちが参加するオーケストラを創る等、子どもたちの活躍できる仕組みを構築されたい。
7.誰もが安心かつ安全にエスカレーターを利用できるよう、バリアフリーの観点も含め更なる安全な利用を推進されたい。
8.認知症神戸モデルの検診率向上に努められたい。
9.済生会兵庫県病院と三田市民病院の再編統合後の新病院は、三次救急医療機関として整備されたい。
10.保健師の人材育成に努め、必要度の高い母子保健、成老人保健、精神保健、感染症等の分野で充分活用されたい。
11.学童保育事業に係る補助金拡充により、学童保育指導員へのさらなる処遇改善に努められたい。
12.資源回収ステーションを全市に設置されたい。
13.夜型観光コンテンツの充実と、神戸夜市の常設に取り組まれたい。
14.茅葺民家・農村歌舞伎舞台の利活用を拡大し、インバウンド観光需要に応えられたい。
15.駅前駐輪場に屋根を設置されたい。
16.公道上給水管修繕工事は、市民への給水責任を果たすため、現行の業務執行体制を堅持されたい。
17.子どもたちの体力向上に向け『神戸体操』を積極的に活用されたい。
~~~~
決算特別委員会の結果はこちら